ポップオーバーを使った拍子記号の入力

拍子記号のポップオーバーを使用して拍子記号を入力できます (弱起 (アウフタクト) 付きの拍子記号を含む)。ステップ入力中に行なうことも、既存の楽譜に追加することもできます。 拍子記号を 1 つの譜表だけに入力することもできます。

補足

弱起 (アウフタクト) を入力するには、入力したい上拍を含む新しい拍子記号を入力する必要があります。たとえば、拍子記号のポップオーバーに「4/4,1」と入力すると、4 分音符 1 つ分の上拍が付いた 4/4 の拍子記号が作成されます。

コンマのあとの数字は、拍子記号の分母で指定されたリズム単位の倍数を示します。たとえば、「4/4,0.75」と入力すると符点 8 分音符の上拍が作成され、「6/8,2」と入力すると 8 分音符 2 つ分の上拍が作成されます。

手順

  1. 記譜モードで、以下のいずれかの操作を行ないます。
    • 音符の入力を開始します。

    • 左隣に新しい拍子記号を入力する位置にある小節線を選択します。

    • 右隣に新しい拍子記号を入力する位置にある符頭または休符を選択します。

  2. [Shift]+[M] を押して拍子記号のポップオーバーを開きます。
  3. 使用する拍子記号をポップオーバーに入力します。

    たとえば、カスタム拍グループを使った 7/8 の拍子記号を入力するには「[2+2+3]/8」と入力し、4 分音符 1 つ分の上拍が付いた 4/4 の拍子記号を入力するには「4/4,1」と入力します。

  4. 以下のいずれかの操作を行なって、拍子記号を入力してポップオーバーを閉じます。
    • すべての譜表に拍子記号を入力するには、[Return] を押します。

    • 選択した譜表のみに拍子記号を入力するには、[Alt]+[Return] を押します。

結果

ステップ入力中、小節の途中であっても、キャレットの位置に拍子記号が入力されます。

楽譜に拍子記号を追加する場合、小節の途中であっても、選択した小節線の右隣または選択した音符の左隣に追加されます。

後続のすべての小節は、次の拍子記号またはフローの終わりのいずれか早い方の位置まで、入力した拍子記号に従います。Dorico Pro によって必要に応じて小節が自動的に入力および移動されるため、後続の楽譜の小節は正しくなります。