連符の入力

小節番号 30 ~ 40 では、いくつかの異なる連符を入力する必要があります。Dorico では、小節線をまたぐ連符を含め、あらゆる比率の連符を入力できます。

手順

  1. 小節番号 30 で、上の譜表の休符を選択します。
  2. [Shift]+[N] を押して音符の入力を開始します。
  3. 和音の入力が有効になっている場合は、[Q] を押して和音の入力を終了します。
  4. [;] を押して連符のポップオーバーを開きます。
  5. ポップオーバーに「5:4x」と入力します。

    譜表の上の連符のポップオーバーに 16 分音符の 5 連符のエントリーを入力したところ

    • 連符は比率で表わします。つまり、連符に含まれる音符の数と、連符のデュレーションに対応する標準の音符の数をコロンで区切って入力します。たとえば、「5:4」は 4 つ分のスペースに 5 つの音符が配置されることを意味し (5 連符)、「3:2」は 2 つ分のスペースに 3 つの音符が配置されることを意味します (3 連符)。比率のあとの文字は拍の単位を指定するものです。たとえば、「x」は 16 分音符、「e」は 8 分音符、「q」は 4 分音符を表わします。ポップオーバーエントリーで拍の単位を指定しない場合、音符パネルで現在選択している音価をベースに連符が入力されます。

  6. [Return] を押すとポップオーバーが閉じ、16 分音符の 5 連符が入力されます。

    16 分音符の 5 連符を入力したところ (音符はまだ入力していない状態)

  7. [4] を押して 16 分音符を選択します。
    • どの比率の連符にどのデュレーションの音符を入力してもかまいません。音符が長すぎて収まらない場合は、連符のあとに追加のデュレーションが記譜されます。

  8. [F][D] の順に押し、[Ctrl]+[Alt]+[G] (Windows) 又は [Ctrl]+[G] (macOS) を押して 1 オクターブ下の G を入力し、[Shift]+[Alt/Opt]+[D] を押して 1 オクターブ上の D を入力し、[F] を押します。

    16 分音符の 5 連符に 16 分音符を入力したところ

    • Dorico では、連符の入力または音符の入力を終了するまで、指定した連符の入力が続きます。

    • 前の小節に D があるため、最初の D には の親切臨時記号が表示されます。

  9. + を押して連符の入力を終了します。
  10. [6] を押して 4 分音符を選択します。
  11. [B] を押し、次に [C] を押します。
  12. 小節番号 31 に対して手順 4 ~ 11 を繰り返します。

    小節番号 30 ~ 31 に音符が入力されたところ

    ヒント

    または、[Esc] を押して音符の入力を終了し、小節番号 30 を選択し (ト音記号は除く)、[R] を押してそのすぐあとに素材を直接繰り返したあと、[Ctrl]/[command]+[Alt/Opt]+[↑] を押して 1 オクターブ上に移調することもできます。

  13. [Esc] または [Return] を押して音符の入力を無効にします。
    • 次に、連続する 3 連符を入力してみましょう。

  14. 小節番号 40 で、下の譜表の休符を選択します。
  15. [Shift]+[N] を押して音符の入力を開始します。
  16. [;] を押して連符のポップオーバーを開きます。
  17. 2 つ分のスペースに 3 つの 8 分音符を入力するために、ポップオーバーに「3:2e」と入力します。

    下の譜表の上の連符のポップオーバーに 8 分音符の 3 連符のエントリーを入力したところ

  18. [Return] を押すとポップオーバーが閉じ、8 分音符の 3 連符が入力されます。

    小節番号 40 の下の譜表に 8 分音符の 3 連符を入力したところ

  19. [5] を押して 8 分音符を選択します。
  20. [A] を押して A を入力します。

    3 連符に A♭ を入力したところ

    • 前のピッチに基づいて、2 オクターブ上の A が入力されます。

  21. [Ctrl]/[command]+[Alt/Opt]+[↓] を 2 回押して、正しいオクターブまで移調します。

    A♭ を 2 オクターブ下に移調したところ

  22. [Shift]+[Alt/Opt]+[E] を押して、前の A の 4 度下ではなく 5 度上に E を入力し、次に [A][C][E][A] の順に押して、各ピッチを 8 分音符の 3 連符として入力します。

    小節番号 40 の下の譜表に連続する 3 連符を入力したところ

  23. + を押して連符の入力を終了します。
  24. [Shift]+[C] を押して音部記号やオクターブ線のポップオーバーを開きます。
  25. ポップオーバーに「treble」と入力します。
  26. [Return] を押すとポップオーバーが閉じ、キャレットの位置にト音記号が入力されます。
  27. [6] を押して 4 分音符を選択します。
  28. [C] を押して C の 4 分音符を入力します。

    小節番号 40 にト音記号と C の 4 分音符を入力したところ

  29. [Esc] または [Return] を押して音符の入力を無効にします。

結果

2 種類の連符と追加の音部変更記号が入力されました。あとのタスクで、小節番号 30 ~ 31 の符尾の向きを変更できます。