音符を別の譜表まで伸ばす

Dorico では、すべての音符を一方の譜表に入力したあと、いくつかの音符を別の譜表まで伸ばすことで、複数の譜表にかかるフレーズの譜表をまたぐ連桁を作成できます。前のタスクで音符を入力したので、今度はそれらを別の譜表まで伸ばします。

手順

  1. 小節番号 35 で、3 拍めの和音の一番上の A を選択します。

  2. [Alt/Opt]+[N] を押して、音符が上の譜表に属するように移動します。

    • A が、既存の E と一緒に符尾が上向きの声部に統合されます。ただし、これによってマルカートのアーティキュレーションは削除されます。

  3. [:] を押してマルカートのアーティキュレーションをもう一度入力します。

  4. 小節番号 33 で、D の 32 分音符を選択し、[Shift] を押しながら 3 拍めの和音をクリックします。
    下の譜表で 2 つの音符が選択されたところ
  5. [N] を押して、選択した音符を上の譜表まで伸ばします。
    選択した譜表が上の譜表まで伸びたところ
  6. 小節番号 34 ~ 35 で手順 4 と 5 を繰り返します。

結果

音符が下の譜表から上の譜表まで伸びます。譜表をまたぐ連桁は中央揃えで配置され、符尾の方向は自動的に適切な向きになります。別の譜表まで伸ばされた音符が属する譜表は変わりませんが、見た目上はもう一方の譜表に表示されます。

ヒント
  • 音符を別の譜表に移動するキーボードショートカットは、音符を別の譜表まで伸ばすキーボードショートカットと [Alt/Opt] キーを使用します。音符を上の譜表に移動する ([Alt/Opt]+[N]) と音符を上の譜表まで伸ばす ([N]) はどちらも上方向に移動しますが、音符を下の譜表に移動する ([Alt/Opt]+[M]) と音符を下の譜表まで伸ばす ([M]) はどちらも下方向に移動します。

  • また、[Ctrl]/[command] を押しながら小節番号 33 ~ 35 の所要の音符をクリックして、それらすべてをまとめて上の譜表まで伸ばすこともできますが、[Shift] を押しながら個別に選択するよりも時間がかかる場合があります。