「テンポを検出 (Find Tempo)」ダイアログ

「テンポを検出 (Find Tempo)」ダイアログでは、マーカーができるだけ強拍に近づくテンポを識別するなどして、重要なマーカーが最もうまく収まるテンポを計算できます。

  • 「テンポを検出 (Find Tempo)」ダイアログを開くには、記譜モードでビデオパネルの「マーカー (Markers)」セクションにある「テンポを検出 (Find Tempo)」をクリックします。

補足
  • 「テンポを検出 (Find Tempo)」ダイアログでは、単一のフローに含まれるマーカーだけが対象となります。対象となるフローは、テンポを設定するフローのアイテムを選択してダイアログを開くことで変更できます。

  • 「テンポを検出 (Find Tempo)」ダイアログを使用するには、テンポを設定するフローに少なくとも 1 つのマーカーを入力し、少なくとも 1 つのマーカーを重要であると定義しておく必要があります。

図: 「テンポを検出 (Find Tempo)」ダイアログ

「テンポを検出 (Find Tempo)」ダイアログには、以下のオプションとセクションがあります。

フロー (Flow)

テンポを設定するフローの名前が表示されます。このフィールドは読み取り専用です。

拍の単位 (Beat unit)

テンポの対象となる拍の単位を変更できます。たとえば、フローの拍子記号が 6/8 の場合、拍の単位を付点 4 分音符に変更するといいでしょう。

テンポ範囲 (Tempo range)

対象とする最小/最大テンポを設定できます。

テンポの増加 (Tempo increments)

精度に応じて提案されたテンポをフィルタリングできます。

  • 整数のみ (Integral only)

    整数のテンポ、つまり小数点以下がないテンポだけが提案されます。

  • 0.25 ずつの増加を許可 (Allow increment by 0.25)

    小数点以下が 0.25、0.5、0.75 のテンポの提案を許可します。

検出されたテンポ (Tempos found)

拍に対するマーカーの位置にどのように影響するかを確認するために選択できるテンポのリストが表示されます。このリストは、「テンポ範囲 (Tempo range)」「拍の単位 (Beat unit)」などのオプションを変更すると自動的に更新されます。

このリストには、以下の情報を表示する列があります。

  • BPM

    1 分あたりの拍数 (beats per minute)の略です。メトロノームマークの値に応じてさまざまなテンポが表示されます。

  • IFO

    Important Frames Offの略です。前後いずれかに関わらず、重要なマーカーが重要な拍から外れる平均フレーム数を示します。

  • NFO

    Non-important Frames Offの略です。前後いずれかに関わらず、重要ではないマーカーが重要な拍から外れる平均フレーム数を示します。

  • AFO

    All Frames Offの略です。前後いずれかに関わらず、フロー内のすべてのマーカーが重要な拍から外れる平均フレーム数を示します。

検出されたテンポは、重要なマーカーが拍から外れた平均フレーム数の降順でリストに表示されます。

マーカー (Markers)

「検出されたテンポ (Tempos found)」リストで現在選択しているテンポが、フロー内の各マーカーにどのような影響を与えるかがより詳しく表示されます。

  • タイムコード (Timecode)

    各マーカーの正確なタイムコードが表示されます。

  • テキスト (Text)

    マーカーの識別に役立つ各マーカーのマーカーテキストが表示されます。

  • 重要 (Imp.)

    マーカーが重要として定義されているかどうかが表示されます。

  • Fr. Off

    Frames Offの略です。各マーカーが拍から外れる平均フレーム数が表示されます。

  • 時間差 (Time Diff.)

    時間差 (time difference)の略です。マーカーの位置と一番近い拍の位置との間の時間差が小数の秒単位で表示されます。

  • 記譜差 (Not. Diff.)

    記譜差 (notated difference)の略です。マーカーの位置と一番近い拍の位置との間の記譜差が全音符に対する分数で表示されます。

選択したテンポ (Selected tempo)

そのフローに対して現在選択しているテンポが表示されます。

適用 (Apply)

選択したテンポをフローの最初にテンポ記号として入力することで、フローにテンポを適用します。フロー内のその他のテンポ記号は自動的に削除されます。