ページサイズと用紙サイズの操作

Dorico では、ページサイズと用紙サイズを別々に操作できます。

プロジェクトの各レイアウトに対して、レイアウトオプションでページサイズを定義できます。これは、レイアウトの範囲を定義するということです。レイアウトを印刷するには、通常、使用するプリンターがサポートする用紙サイズを選択する必要があります。

通常、レイアウトのページサイズと印刷する用紙サイズは同一です。しかし、10" x 13" (パート用の標準ページサイズの 1 つ) といった、プリンターがサポートしていない特殊なページサイズをレイアウトで定義した場合、レイアウトを異なる用紙サイズに印刷しなくてはならない場合があります。必要に応じて、「ページ設定 (Page Setup)」セクションで用紙サイズを変更できます。用紙サイズを変更しても、レイアウトのページサイズには影響しないため、楽譜内の配置は変更されません。

特定の用紙サイズを選択していない場合、Dorico は、コンピューターのロケール設定に基づいた用紙サイズを自動的に選択します。たとえば、これらがヨーロッパの国に設定されていると、A4 などの国際 ISO 規格が使用されます。また、北米の国に設定されていれば、US レターなどの規格が使用されます。

一般的な規格よりも大きいページサイズを定義した場合、Dorico は、プリンターがサポートする一段階大きい用紙サイズを自動的に選択します。たとえば、レイアウトのページサイズが A4/US レターよりも大きい場合、A3/タブロイドが使用されます。

レイアウトのページサイズと異なる用紙サイズに印刷する場合、Dorico は、イメージを用紙に合わせて自動的に拡大縮小します。「ページ設定 (Page Setup)」セクションでカスタム尺度の倍率を指定することで、この設定を変更できます。