移調表示 (Display Transpose)

実音と記譜が異なる移調楽器の譜表を作成する際に使用する機能です。たとえば、C3の音をアルトサックスで演奏する場合、奏者用の譜面では長6度上のA3と表記されている必要があります。幸いなことに、「移調表示 (Display Transpose)」を設定すれば、あとは Cubase がこれら面倒な作業を代行してくれます。

  • ポップアップメニューから演奏に用いる楽器を選択します。

  • ポップアップメニューに必要な楽器がない場合は、任意の移調設定を半音単位で「半音 (Semitones)」フィールドに入力します。

補足

「移調表示 (Display Transpose)」の設定は、再生や実際の音のピッチには影響しません。楽譜として表示、印刷される音符の高さだけを変更します。

移調表示の設定は途中で変更できます。キーの変更を示す調号を挿入し、その「記号の編集 (Edit Key)」ダイアログを開いて「移調 (Transpose)」を設定します。

  • もしコードシンボルを「移調表示 (Display Transpose)」の設定にあわせたくない場合は「スコア設定 (Score Settings)」ダイアログの「プロジェクト (Project)」-「コード記号 (Chord Symbols)」で「表示上トランスポーズを行なう (Use Display Transpose)」のチェックをはずしてください。

  • スコアエディターのツールバーにある「移調表示 (Display Transpose)」ボタンをクリックして移調表示をオフにできます。