操作

この設定が、「実行対象 (Action Target)」に対して実際に行なう動作を決定します。このポップアップメニューの選択肢は、「実行対象 (Action Target)」の選択によって異なります。

以下、対象と有効な操作をセットにして説明します。

追加 (Add)

「パラメーター 1 (Parameter 1)」のコラムに指定した値が、「実行対象 (Action Target)」の値に加えられます。

引く (-) (Subtract)

「パラメーター 1 (Parameter 1)」のコラムに指定した値が、「実行対象 (Action Target)」の値から引かれます。

掛ける (×) (Multiply by)

「パラメーター 1 (Parameter 1)」のコラムに指定した値が、「実行対象 (Action Target)」の値に乗算されます。

割る (÷) (Divide by)

「パラメーター 1 (Parameter 1)」のコラムに指定した値により、「実行対象 (Action Target)」の値が除算されます。

Cubase Pro のみ: VST 3 値の操作 (VST 3 Value Operation) - 反転 (Invert) (ロジカルエディターのみ)

指定した VST 3 イベントパラメーターを持つノートエクスプレッションデータが反転されます。

丸める (Round by)

「パラメーター 1 (Parameter 1)」のコラムに指定した値を使用して「実行対象 (Action Target)」の値を「丸め」ます。つまり、実行対象の値は端数を切り捨てられ、「パラメーター 1 (Parameter 1)」の値の倍数の内で最も近いものとなります。

たとえば、実行対象の値が「17」であり、パラメーター 1 が「5」である場合、「丸め」の結果は「15」 (5 の倍数では最も近いため) となります。言い換えると、この操作はクオンタイズの一種であると言えるでしょう。「実行対象 (Action Target)」 = 「ポジション (Position)」として、パラメーター 1 にクオンタイズ値 (ティック単位、4 分音符は 480 ティック) を設定し、クオンタイズ機能に利用することもできます。

範囲内のランダム値 (Set Random Values between)

「実行対象 (Action Target)」の値が、「パラメーター 1 (Parameter 1)」/「パラメーター 2 (Parameter 2)」の設定範囲内の、任意の (ランダムな) 値に変換されます。

値を固定 (Set to fixed value)

「実行対象 (Action Target)」の値が、「パラメーター 1 (Parameter1)」のコラムに指定した値に一律に変更されます。

相対的なランダム値を加算 (Set Relative Random Values between)

現在の「実行対象 (Action Target)」の値に、ランダムな値を加えます。加算されるランダム値は、「パラメーター 1 (Parameter 1)」と「パラメーター 2 (Parameter 2)」(双方とも負の値を設定できる) に指定した範囲内に制限されます。

たとえば、パラメーター 1 を「- 20」、パラメーター 2 を「+ 20」に設定した場合、オリジナルの実行対象の値に加えられるランダムな値が ± 20 を超えることはありません。

長さを追加 (Add Length) (ロジカルエディターのみ)

「実行対象 (Action Target)」 = 「ポジション (Position)」と設定されているときだけ、使用できます。さらに、検索されたイベントがノートの場合 (「長さ (Length)」の情報を持っている場合) だけ有効です。「長さを追加 (Add Length)」を選んだ場合、各ノートイベントの長さが、位置の値に加えられます。これは、元のノートの終了ポイントに相関して、開始位置を決定しながら新しいイベントを作り出す (「挿入 (Insert)」機能を使用して)、という場合に使用することができます。

音階を変更 (Transpose to Scale)

「実行対象 (Action Target)」 = 「値 1 (Value 1)」と設定され、かつ、フィルター条件でノートを検索するように設定されている場合 (「タイプ (Type)」 = 「ノート (Note)」のフィルター条件行が加えられている場合) に、この機能を使用できます。「音階を変更 (Transpose to Scale)」を選んだ場合、「パラメーター 1 (Parameter 1)」/「パラメーター 2 (Parameter 2)」のコラムを使用して、音階を特定できます。「パラメーター 1 (Parameter 1)」は音階のベースキー (C、C#、D など)、「パラメーター 2 (Parameter 2)」は音階のタイプ (「Maj. (Major)」、「メロディック min. (Melodic Minor)」、「ハーモニック min. (Harmonic Minor)」など) です。

各ノートは、選択された音階の、最も近いノートにそれぞれ移調されます。

値 2 を使用 (Use Value 2)

「実行対象 (Action Target)」 = 「値 1 (Value 1)」と設定されているときだけ、使用できます。これを選んだ場合、各イベントが持つ「値 2 (Value 2)」の値が、「値 1 (Value 1)」の値にコピーされます。

たとえば、すべての「モジュレーション (Modulation)」イベントを、「アフタータッチ (Aftertouch)」イベントに変換したいときなどに便利でしょう (MIDI コントロール量の情報は「値 2 (Value 2)」を使用するのに対して、アフタータッチ量の情報は「値 1 (Value 1)」を使います)。

値 1 を使用 (Use Value 1)

「実行対象 (Action Target)」 = 「値 2 (Value 2)」と設定されているときだけ、使用できます。これを選んだ場合、各イベントが持つ「値 1 (Value 1)」の値が、「値 2 (Value 2)」の値にコピーされます。

反転 (Mirror)

「実行対象 (Action Target)」 = 「値 1 (Value 1)」/「値 2 (Value 2)」のどちらかに設定されているときだけ、使用できます。これを選んだ場合、「値 1 (Value 1)」/「値 2 (Value 2)」の値は、「パラメーター 1 (Parameter 1)」コラムで設定した値を軸に「反射」されます。

ノートを扱う場合は、「パラメーター 1 (Parameter 1)」コラムで設定されたキーを「中心点」にして、音階が「反転」します。

ループ範囲で直線的に変化 (Linear Change in Loop Range) (ロジカルエディターのみ)

ループ範囲 (= 左右ロケーター間) に存在するイベントにだけ、効果があります。「パラメーター 1 (Parameter 1)」コラムの値で開始し、「パラメーター 2 (Parameter 2)」コラムの値で終了するような、直線的な「傾斜」値を (元の値を置換しながら) 作り出します。

直線的なコントロールカーブ、ベロシティーカーブなどを作りたいときに便利です。

ループ範囲で相対的に変化 (Relative Change in Loop Range) (ロジカルエディターのみ)

前の選択肢と同じく、ループ範囲 (たとえば、左右ロケーター間など) に存在するイベントにだけ、効果があります。値の傾斜を作り出しますが、ここで得られる変化は「相対的」、つまり、既存の値に対して傾斜の値がそれぞれ加えられます。

言い換えれば、「パラメーター 1 (Parameter 1)」コラムの値で開始し、「パラメーター 2 (Parameter 2)」コラムの値で終了するような値の傾斜を設定し (双方とも負の値を設定可能)、結果得られる値の傾斜が、ループ範囲 (= 左右ロケーター間) にある既存イベントの値に、それぞれ加えられます。

たとえば、「パラメーター1 (Parameter 1)」 =「0」/「パラメーター2 (Parameter 2)」 =「-100」として、これをノートベロシティーに適用した場合、元のベロシティー変化を保ちながら、ベロシティーによるフェードアウトを作ることができます。

Cubase Pro のみ: NoteExp 操作 (NoteExp Operation) - ノートエクスプレッションを削除 (Remove Note Expression) (ロジカルエディターのみ)

ノートにだけ効果があります。ノートからすべてのノートエクスプレッションデータを削除できます。

Cubase Pro のみ: NoteExp 操作 (NoteExp Operation) - ワンショットを作成 (Create One-Shot) (ロジカルエディターのみ)

ノートにだけ効果があります。ワンショットモードのノートにノートエクスプレッションデータを追加できます (ノートエクスプレッションデータとしてパラメーターが追加されます)。追加したワンショットパラメーターには、任意の値を設定する必要があります。

Cubase Pro のみ:  NoteExp 操作 (NoteExp Operation) - リバース (Reverse) (ロジカルエディターのみ)

ノートエクスプレッションデータが反転します。