オシレーターセクション



このセクションは 3 つのオシレーターに影響するパラメーターについて解説します。インストゥルメントパネルの上半分をご確認ください。

波形の選択

各オシレーターセクションには選択できる波形の名前が表示されています。その場所をクリックして、オシレーターに搭載されているさまざまな波形を選択できます。



Sawtooth

すべての倍音を含み、明るくて豊かなサウンドを発音します。

Parabolic

「Sowtooth」を丸めた感じのソフトな音色を発音します。

Square

奇数次高調波だけを含む、はっきりしたサウンドを発音します。

Triangle

少ない数の奇数倍音だけを生成し、若干うつろなサウンドを発音します。

Sine

高調波を持たない最もシンプルな波形です。この波形は丸く、ソフトな音色を発音します。

Formant 1~12

人声や楽器はピッチにかかわらず、その楽器固有の音色を特徴づけるフォルマントを持っています。この波形は、フォルマント特有の周波数帯域を強調したものです。

Vocal 1~7

ボーカル指向のフォルマント波形です。母音 (ア/イ/ウ/エ/オ) 成分が波形に含まれています。

Partial 1~7

高調波 (倍音) とも呼ばれ、基音 (主音) に付随するものです。この波形は同じ強さで同時に聞こえる 2 つ (もしくはそれ以上) の周波数で生成されます。

Reso Pulse 1~12

この波形のカテゴリーは基音周波数の倍音を強調して作り出した「Reso Pulse 1」(合成波形 1) から始まります。波形の番号は強調された倍音を表わしています。

Slope 1~12

この波形のカテゴリーも合成波形 (「Slope 1」) から始まります。番号が進むにつれて、しだいに高い高調波成分が減少します。「Slope 12」は高調波を持たないサイン波です。

Neg Slope 1~9

この波形のカテゴリーも合成波形 (「Neg Slope 1」) から始まります。番号が進むにつれて、低い周波数帯域がしだいに減少します。

  • オシレーターによって発生された音を聴くには、オシレーターセクションで対応する「Osc」コントロールを適切な値に設定する必要があります。

「Osc 1」パラメーター

オシレーター 1 はマスターオシレーターとして動作します。すべてのオシレーターの基本ピッチを決定します。

Osc 1 (0~100)

オシレーターの出力レベルを設定します。

Coarse (± 48 半音)

すべてのオシレーターで使用される基本ピッチを設定します。

Fine (± 50 セント)

セント単位 (半音の 1/100) で行なえるオシレーターピッチの微調整です。全オシレーターに影響します。

「Wave Mod」ノブ (± 50)

このパラメーターは波形セクションの横にある「Wave Mod」ボタンがオンのときに有効です。「Wave Mod」はオシレーター出力を位相シフトしたコピー信号をオシレーター出力に加えることで、波形のバリエーションを生み出します。たとえばノコギリ波を使用した場合、「Wave Mod」を使うと矩形波を生成します。また「Wave Mod」をさらに LFO を使って変調させることにより、古典的なパルス幅モジュレーション (PWM) を生成します。ただし、「Wave Mod」は任意の波形に適用できます。

「Phase」ボタン (オン/オフ)

位相の同期がオンの場合、すべてのオシレーターはノートが演奏されるたびに波形を再スタートします。オフの場合は、オシレーターは波形を連続的に再生するため、ノートを演奏するたびに波形はランダムな位置からスタートします。ベースやドラムのサウンドは通常すべてのノートのアタックが同じように鳴る必要があるので、位相の同期はオンの方が良いでしょう。位相の同期はノイズジェネレーターにも適用できます。

「Tracking」ボタン (オン/オフ)

「Tracking」がオンの場合、オシレーターのピッチはキーボードで演奏されるノートに追従します。オフの場合は、演奏されたノートにかかわらずオシレーターのピッチは一定です。

「Wave Mod」ボタン (オン/オフ)

「Wave Mod」のオン/オフを切り替えます。

波形ポップアップメニュー

オシレーターの波形を選択します。

「Osc 2」パラメーター

Osc 2 (0~100)

オシレーターの出力レベルを設定します。

Coarse (± 48 半音)

Osc 2 のピッチを半音階単位で設定します。「Freq Mod」がオンのときは Osc 1 に対する周波数比の設定になります。

Fine (± 50 セント)

セント単位 (半音の 1/100) で行なえるオシレーターピッチの微調整です。「Freq Mod」がオンのときは Osc 1 に対する周波数比の設定になります。

「Wave Mod」ノブ (± 50)

このパラメーターは波形セレクターの横にある「Wave Mod」ボタンがオンのときに有効です。「Wave Mod」はオシレーター出力を位相シフトしたコピー信号をオシレーター出力に加えることで、波形のバリエーションを生み出します。たとえばノコギリ波を使用した場合、「Wave Mod」を使うと矩形波を生成します。また「Wave Mod」をさらに LFO を使って変調させることにより、古典的なパルス幅モジュレーション (PWM) を生成します。「Wave Mod」は任意の波形に適用できます。

「Ratio」ノブ (1~16)

このパラメーターは「Freq Mod」がオンのときに有効です。Osc 2 に適用される周波数変調量を設定します。一般的にはFM インデックスと呼ばれます。

「Sync」ボタン (オン/オフ)

「Sync」がオンの場合、Osc 2 は Osc 1 のスレーブになります。Osc 1 の波形周期が終了すると、Osc 2 の波形が強制的に再スタートします。これによりリード演奏に適した特色のあるサウンドを生み出します。Osc 1 がピッチを決定し、Osc 2 のピッチを変化させることで音色に変化を与えることができます。クラシックな同期サウンドの作成には、Osc 2 をエンベロープか LFO で変調してみてください。このとき Osc 2 のピッチは Osc 1 のピッチより高めにします。

「Tracking」ボタン (オン/オフ)

「Tracking」がオンの場合、オシレーターのピッチはキーボードで演奏されるノートに追従します。オフの場合は、演奏されたノートにかかわらずオシレーターのピッチは一定です。

「Freq Mod」ボタン (オン/オフ)

FM 変調のオン/オフを切り替えます。

「Wave Mod」ボタン (オン/オフ)

「Wave Mod」のオン/オフを切り替えます。

波形ポップアップメニュー

オシレーターの波形を選択します。

「Osc 3」パラメーター

Osc 3 (0~100)

オシレーターの出力レベルを設定します。

Coarse (± 48 半音)

Osc 3 のピッチを半音階単位で設定します。「Freq Mod」がオンのときは OSC 1/2 に対する周波数比の設定になります。

Fine (± 50 セント)

セント単位で行なえるオシレーターピッチの微調整です。「Freq Mod」がオンのときは Osc 1/2 に対する周波数比の設定になります。

「Ratio」ノブ (1~16)

このパラメーターは「Freq Mod」ボタンがオンのときに有効です。Osc 3 に適用される周波数変調量を設定します。一般的にはFM インデックスと呼ばれます。

「Sync」ボタン (オン/オフ)

「Sync」がオンの場合、Osc 3 は Osc 1 のスレーブになります。Osc 1 の波形周期が終了すると、Osc 3 の波形が強制的に再スタートします。これによりリード演奏に適した特色のあるサウンドを生み出します。Osc 1 がピッチを決定し、Osc 3 のピッチを変化させることで音色に変化を与えることができます。クラシックな同期サウンドの作成には、Osc 3 をエンベロープか LFO で変調してみてください。このとき Osc 3 のピッチは Osc 1 のピッチより高めにします。

「Tracking」ボタン (オン/オフ)

「Tracking」がオンの場合、オシレーターのピッチはキーボードで演奏されるノートに追従します。オフの場合は、演奏されたノートにかかわらずオシレーターのピッチは一定です。

「Freq Mod」ボタン (オン/オフ)

FM 変調のオン/オフを切り替えます。

「Wave Mod」ボタン (オン/オフ)

「Wave Mod」のオン/オフを切り替えます。

波形ポップアップメニュー

オシレーターの波形を選択します。

Frequency Modulation (FM 変調)

FM 変調とは、片方のオシレーター (キャリア) の周波数が他方のオシレーター (モジュレーター) の周波数によって変調 (モジュレーション) されることを意味します。

  • Prologue では、Osc 1 がモジュレーターで Osc 2 と 3 がキャリアです。

    ただし、Osc 2 はキャリアにもモジュレーターにもなり、Osc 2 に FM 変調が適用されたときは Osc 3 によりモジュレーションされます。また Osc 2 を周波数モジュレーターとして使用でき、Osc 3 は Osc 1 と Osc 2 の両方からモジュレーションされます。

  • モジュレーション用の生音はモジュレーターのオシレーターから出力されます。

    そのため、Osc 1 の出力はモジュレーターとして使用されているときはオフにしておく必要があります。

  • 「Freq Mod」ボタンは FM 変調のオン/オフを切り替えます。

  • 「Ratio」パラメーターは周波数変調量を設定します。

Portamento

このパラメーターにより、演奏するノート間でピッチをグライドする (段階的ではなく連続的につなぐ) ことができます。このノブを使用して、現在のノートから、次のノートへピッチをグライドする時間を設定します。ノブを時計方向に回すとグライドタイムが長くなります。

「Mode」 (モード) スイッチを使用すると、レガート演奏の場合にのみグライドを適用できます。レガートモードはモノフォニック (単声) のパートでだけ機能します。

Ring Modulation (R.Mod)

リングモジュレーターは 2 つのオーディオ信号を掛け合わせます。リングモジュレーターからは 2 つの信号の周波数の和と差により発生した周波数が追加されて出力されます。Prologue では、Osc 1 と Osc 2 が掛け合わされて、和と差の周波数を発生します。リングモジュレーターはベルのようなサウンドを作るのによく使われます。

  • リングモジュレーション効果を聴くには、Osc 1 と 2 の出力レベルを下げて「R.Mod」レベルをいっぱいに回してください。

  • Osc 1 と Osc 2 に同じ周波数が設定されていて、かつ Osc 2 にピッチモジュレーションが適用されてないときは効果がありません。

    ただし、Osc 2 のピッチを変えると音色が劇的に変化します。オシレーター同士を 5 度かオクターブの間隔で設定すると、リングモジュレーションの出力は倍音成分の多いサウンドとなります。その他のピッチを設定した場合、非倍音成分が生成され、複雑な音色となります。

  • リングモジュレーション使用時は、オシレーターシンクはオフにする必要があります。

Noise Generator (Noise)

ノイズジェネレーターはドラム音や管楽器のブレス音などのシミュレーション用に使用できます。

  • ノイズジェネレーターの音だけを聴くには、オシレーターの出力レベルを下げて、「Noise」パラメーターを上げます。

  • ノイズジェネレーターレベルはデフォルトで「Envelope 1」にルーティングされています。