MIDI Echo

受信する MIDI ノートに基づいてエコーを作成/追加する先進的な MIDI エコーのプラグインです。デジタルディレイに似た効果を作り出すほかに、MIDI ノートによるピッチシフトをはじめ、多くの特徴的な機能を備えています。


 

Cubase LE

Cubase AI

Cubase Elements

Cubase Artist

Cubase Pro

Nuendo

付属




このエフェクトは、実際のオーディオをエコーさせるのではなく、MIDI ノートによるエコーを MIDI 音源で再生させています。

Velocity Offset

エコーのベロシティー値をリピートごと増やしたり、減らしたりできます。つまり、音量が大きくなっていくエコーやフェードアウトするエコーを演出できます (使用するサウンドがベロシティーに対応している場合)。

Pitch Offset

これを「0」以外に設定すると、エコーノートのピッチがだんだん上がる/下がるようになります。つまり、各ノートは直前のノートよりも高く/低くなります。値は半音単位で設定します。

たとえば、「-2」と設定した場合、最初のエコーノートは元のノートよりも 2 半音 (全音) 低くなり、2 つめのエコーノートは最初のエコーノートよりもさらに 2 半音低くなります (以下同様)。

Repeats

受信する各ノートから作成されるエコーの数を設定します (1~12)。

Beat Align

再生の間、このパラメーターにより、最初のエコーノートの位置がクオンタイズされます。リズム的に正確な値で設定するか、あるいは、「PPQ」ボタンをオンにして 「PPQ」 の値を入力してください。

たとえば、これを「1/8」に設定すると、最初のエコーノートはオリジナルのノートより後ろで最初の 8 分音符の位置で発音されます。

補足

エコータイムは「Delay Decay」パラメーターの影響も受けます。

補足

ライブモード時は最初のエコーが常にノートイベント自身と一緒に発音されるため、このパラメーターは効力を持ちません。

Delay

この値に応じてエコーノートが繰り返されます。リズム的に正確な値で設定するか、あるいは、「PPQ」ボタンをオンにして「PPQ」の値を入力してください。ディレイに対し、リズムに関係する値を設定するのが容易であると同時に、中間的で実験的なディレイ設定も可能です。

Delay Decay

エコーの反復にしたがって、エコーの間隔がだんだんと変化する効果を追加します。値はパーセント単位となっています。

  • 100% に設定した場合、すべてのエコーの間隔が均一になります。

  • 100% より高くすると、エコーの間隔が、だんだん長くなっていきます (エコーがだんだん遅くなります)。

  • 100% より低くすると、エコーの間隔は、飛び跳ねたボールのように、しだいに短くなっていきます。

Length

エコーノートの長さを設定します。オリジナルのノートと同一とするか (パラメーターを最低値に設定)、長さを手動で特定します。リズム的に正確な値 (音価として表示、後述の表を参照) で設定するか、あるいは、「PPQ」ボタンをオンにして PPQ の値を入力してください。

補足

「Length Decay」パラメーターも長さに影響を及ぼします。

Length Decay

各リピートごとに、エコーノートの長さをだんだんと変化させる機能です。設定を高くするほどエコーノートが長くなります。

ティック値と音値 (音価) について

タイミングと位置に関係するパラメーター (「Delay」「Length」「Beat Align」) は、ティック単位で設定できます。4 分音符 1 つ分が、480 ティックとなっています。これらのパラメーターでは、リズムに関係する値を段階的に指定できます。以下の表に、よく使われる音値と、これらのティック数を示します。

音値

ティック数

32 分音符

60

3 連 16 分音符

90

16 分音符

120

3 連 8 分音符

160

8 分音符

240

3 連 4 分音符

320

4 分音符

480

2 分音符

960